MPC2000XLって何?
MPCはサンプラーを普及させた日本の楽器メーカーAKAIと、LINN DRUMという世界でもっとも有名な初期のリズムマシーンを開発したロジャーリン氏の共同開発によって、1987年にMPC60として誕生しました。時代と共に、MPC60II、MPC3000、MPC2000を経て、MPC2000の改良版として1999年に発表されたのがMPC2000XLです。これを書いている20004年9月現在、今だ発売中という、流行り廃りの激しい電子楽器の中では、珍しいロングセラーであり、テクニクスのSL-1200シリーズ並のDJド定番機種です。
MPCは「サンプラー」と「ドラムマシーン」と外部の電子楽器を操る為の「MIDIシーケンサー」という3つの大きな要素で成り立っています。そこそこ多機能ですが、基本的な使われ方は、MPCに録音した音を切り取ったり、調整して、好きな数だけパッドに割り当てて、それを好きなタイミングで鳴らしてリズムや音楽を作る、というとてもわかり易いマシンです。このシンプルな扱い易さと、MPC独特のドラムサウンドに適した、乾いていて太くアタックが強いサウンドが多くの人をMPCの虜にしています。
MPCの魅力の半分は、完全にドラムマシンしている事、
そしてもう半分はドラムマシンなのに、サンプラーであり、一通り全てを任せられるポテンシャルを持っている事だと思います。
MPCこそリズムとサウンドの全てを支配出来るカスタムな至高のリズムマシンなのです。
MPC2000XLの主なスペック
サウンドエンジン部分
- サンプリングクオリティ 44.1khz/16bitリニア (コマンドによりロービットや別周波数でリサンプリング可能)
- 各サウンドに12dB/Oct レゾナンス付きデジタルローパスフィルター
- 最大同時発音数32音
- メモリー 標準2MB、最大32MBまで拡張可能
- サンプル数256サンプルまでロード可
- 最大プログラム数24、 演奏は同時に4プログラムまで
- 1プログラムの割り当ては64サンプル
打ち込み部分
- 最大30万ノートデータを記録するシーケンサー部
- 20ソング/100シーケンスパターン(1シーケンスは999小節まで設定可能なので、ソングモードを使わず、シーケンスモードだけでそのまま1曲打ち込む事も可能)
- 最大64トラック(各トラックごとに、内蔵プログラム、外部MIDIチャンネルを自由に設定可能)
- MIDI出力はMIDI OUT A/Bで合計32チャンネル
- MIDIクロック、MTC対応、オプションIC-M2TCを装着すればSMPTEでの同期も可能
その他
- オプションの「EB16」により2系統のマルチエフェクターと2系統のリバーブが使用可能
- インプットL R、ステレオアウト、ヘッドホンアウト
- オプションの「IB-M208P」で8パラアウトとデジタル(コアキシャル)入出力
- MIDI IN A B MIDI OUT A B
- サイズ 横405cm 縦331cm 高さ106cm 重さ5.5kg
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