MPC買ったけど使い方がわからないなんて人いるけどそれは勿体無い!
それだけじゃなく、MPCってどういうものか知りたい人の為に、
すごーくイージーにMPCで曲を作る手順にそって、一通り打ち込めるまでの簡易マニュアルを作ってみました。
1,CDやレコードから音をMPCにサンプリング(録音)しよう。
MPCを買って電源を入れた時には中には何も音は入ってない。付属のCDや市販のCDロムの音色を読み込むのも一つの方法だけど、ここではレコードやCDから録音して、自分でオリジナルなプログラムを作る方法を説明します。
まずは準備
- CDプレイヤーのLINE OUTとMPCのRECORD INってところを繋げましょう。
- ターンテーブルから録音する場合、間にDJミキサーを挟んで
DJミキサーのRECORD OUTからMPCのRECORD INって穴に入れましょう。
※「ヒント」 なぜレコードからサンプリングする時にDJミキサーが必要かというと、ターンテーブルは音の馬力が弱い為に、フォノアンプというレコード用のアンプで音の馬力を増幅させる必要があるから。あと、レコードが針飛びしない様に、若干低音を弱く記録したりしている為に、そこを再生する時に持ち上げてあげないといけない。
ターンテーブルの中には気軽に使える用に最初からフォノアンプを内蔵していて、CDプレイヤーと同じように直接つなげられるものが一部あるけれど、テクニクスのSLシリーズやベスタやジェミナイの普通のDJ用ターンテーブルは、DJミキサーのPHONOに繋げて音の馬力を増幅させるか、別途フォノイコライザーと呼ばれる単体のモノを使わないと変な音になって使えません。
サンプリング開始
- SHIFTキーを押しながらテンキーの4/SAMPLEを選んでサンプリングモードに入ります。
- 今回は、RECORD INから音を録るからINPUTがANALOGになってる事を確認して下さい。
- 次にカーソルキー(十字ボタン)を使ってTIMEの部分を選択し、何秒録音するか適当に決めます。
- 次にレコードやCDを再生させて、録音レベルを調整します。
- 赤いREC GAINツマミを回して、メーターが右に振りきれて音が歪まない範囲で、なるべく大きい音に調整します。
- 録音レベルの調整が出来たらF6キーでRECORDを選択してCDやレコードを再生すると自動的にサンプリングがはじまります。
- 音が鳴り終えたらF6のSTOPを押してサンプリング終了!
- 次にウィンドウが出てくるので、F4のPLAYで音を確認して、OKならカーソルキーでAssign to note の所を選択します。
- 音を入れたいパッドを叩くと、そのパッドが選択されるのでF5のKEEPを押すと選んだパッドに音が割り当てられます。
以上の作業を繰り返して、色んなパッドに音を入れて下さい。
※「ヒント」 MPCでは、音がThresholdで設定したバーを超えたところから自動的にサンプリングがはじまるけれど、F6 RECORDを押した後、
もう一度F6でSTARTを押せば、強制的にサンプリングをはじめられる。あと、PADに音をKEEPするウィンドウで、Name for new soundの項目で
どれかのパッドを叩くとサンプルに名前が付けられるモードになるのから
そこで名前を先につけておくと後の作業がやり易くなります。
トリミング(サンプリングされた音の範囲を変更する)
- まずSHIFT押しながら6/PROGRAMでプログラムもードに入って、今はプログラム1つしかないはずなのでF1でDRUM1を選びます。
- 選びたい音のパッドを叩くと、その音が選択されるので、その後SHIFTを押しながら5/TRIMでトリミングモードに移ります。
- 波形が表示されるので、どれかパッドを叩いて、編集したいサンプルかどうか確かめて下さい。
- St:(スタートポイント)の右の数字をカーソルで反転させ、DATAツマミを回して音が何処から始まるか決めて、
- End:(エンドポイント)でどこで終わるかを決めます。
- スタートやエンドポイントで、SHIFTを押しながらスライダーを動かすと、凄く早く音の開始ポイントや終了ポイントを動かせます。
- オレンジのOPEN WINDOWボタンを押して、ZOOM INすると、もっと細かく音の開始部分を決める事が出来ます。
以上を繰り返して、使う音の開始地点を決めたら、一応プログラムは完成!
※「ヒント」 F5 EDITでDISCARDというコマンドを選択し、F5でDO ITを押すと、選択された部分意外が完全にMPC内部から消えます。DISCARDはしなくても平気だけど、要らない無音部分とかをMPCに貯めておくとメモリが足りなくなって、サンプリング出来る量が減るし、セーブする時も時間がかかってしまうので、なるべく要らない部分の波形は消しちゃいましょう。
2,音を打ちこもう
ここではMPCのメインとなるリアルタイムの打ち込に絞って説明します。
- MAIN SCREENキーを押して、メイン画面に戻ったら、BPMをカーソルキーで選んで、打ちこみたいBPMにしてください。
- RECボタンとPLAY STARTボタンを押すと、初期設定なら、頭に4カウントのクリックが鳴るので、4カウント後に、カウントにあわせてPADを叩いて打ちこみます。
- 初期設定だと、2小節でループしているので、その上にどんどん重ねて打ちこんでいきましょう。
- Barsの数字を変更すれば小節数を増やしたり減らしたり出来ます。
- ドラムとベース等を分けて打ちこみたい場合は、Tr:の項目にカーソルを合わせ、別のトラックで同様に打ちこんでいきます。
修正のやり方
- RECを押しながらPLAY STARTだと、打ちこんだ音をすべて消しながら、打ちこみをやりなおす事が出来ます。
- OVER RECを押しながらPLAY STARTの場合は、打ちこんだ音を消さずに、その上に音を重ねて打ちこむ事が出来ます。
- 一部の音だけ消したい場合は、OVER REC+PLAY STARTを押し、消したい音が鳴っている時、ERASEキーと消したい音のパッドを押し続けると、押している間、そのパッドの音だけ消す事が出来ます。
- シーケンスが停止している時にERASEキーを押して、消したい小節範囲と、消したいパッドを選択する事で、その音だけ消す事も出来ます。
打ちこみが終わったら、他のシーケンスを選んで同様に打ちこんでいきましょう。
※「ヒント」 シーケンスを選んでOPEN WINDOWを押し、F5 COPYを押すと、打ちこんだシーケンスの全てのトラックを別のシーケンスにコピーできます。
3,ソングを組もう
- SHIFTを押しながら1/SONGを押してソングモードに入ります。
- カーソルをSequenceの下の欄に移動して、ダイヤルでシーケンスを選択します。
- Repsを選択し、そのシーケンスを何回繰り返すか決めます。
- カーソルキーでSequenceの欄のend of songに移動して、ダイヤルを回すと、続けてシーケンスを並べていくことが出来ます。
好きなだけ並べたらソング完成!
4,曲が出来たら保存しよう
- SHIFT押しながらENTER/SAVEキーを押してセーブモードに入ります。
- ROOTの項目を選んでOPEN WINDOWを押し、F5で新しいフォルダ(NEW FOLDER)を作ります。
- ENTERを押しNEW FOLDERを作成したら、カーソルキーの右でフォルダの中に入ります。
- 一度CLOSEを押して、ROOTだった部分がNEW FOLDERの名前に変わっている事を確認します。
- TypeにSAVE ALL Sequence & Songsが選択されているのを確認し、F6のDO ITを押すと、シーケンスとソングデータが保存されます。
- 次に、カーソルでTypeの右に移動し、ジョグダイヤルでSAVE ALL Programs & Soundsを選択し、DO ITで今までサンプリングした音やプログラムを保存します。
5,保存したデータの読みこみ方
- SHIFTキーを押しながら3/LOADを押してロードモードに入ります。
- ROOTの部分にカーソルを合わせ、OPEN WINDOWを押し、カーソルキーを使って読みこみたいデータのあるフォルダを選びます。
- Viewの項目を.ALLにすると、ALL Sequence & Songsだけが、.APSにするとALL Programs & Soundsのファイルだけ表示されるので、この2つを読み込むと、セーブした段階からもう一度続きを作る事が出来ます。
以上でMPC2000XL イージーマニュアルは終了です。
メイン機能の一部にのみ絞って説明しましたが、MIXER機能、PROGRAM、シーケンスのEDIT、外部MIDI機器のシーケンス等、この他にも必要不可欠な機能やテクニックがかなりあるので、詳細に関しては取扱説明書を見てください。
友人からMPCを譲って貰ったとか中古楽器屋で買ったとかで、説明書が無い人は、取扱説明書のPDFファイルをAKAIのサイトから無料でダウンロードする事も出来ます。
PDFではなく、紙の説明書が欲しい人はオンラインショップで取扱説明書が買えます。
最初は難しく感じられた説明書でも、ある程度操作を覚えてから読むと意外と簡単に把握出来ると思うし、以外と使える機能って多いので一度目を通すのをお勧めします。
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