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MPC2000XLとSCSI

MPC2000XLシリーズは、FD、ZIP、MCDと色んなメディアでの機種が発売されて、SCSIドライブを含めた、記録媒体の選択肢はかなり多い。ここではMPCとパソコンとのデータのやり取りやバックアップ、動作するドライブについて書いてみました。

ファイル名の長さに注意しよう

市販のWAVフォーマットのサンプリングCDがMPCで読めない時が偶にある。これ、大抵の原因は名前が長すぎたり、ファイルのパスの位置が遠すぎて読みにいけないんだと思う。ある程度の長さなら、8文字を超えてても読めたりするんだけど、読めないときもあるって感じ。こういう場合は Flexible Renamer(windows用フリー)とか使って名前を8文字まで、拡張子3文字の形式に一括変換して、CD-Rにでも焼いてあげると大抵読めるようになる。

自分でパソコンを使ってZIPやMOのバックアップを取る時も、ファイル名は8文字までにしといた方が良いみたい。なぜかと言うと、MPCがCD-ROM等のパソコンの形式で作られたディスクからファイルを認識する時は、ファイル名の頭8文字以降は無視されるから、longfilename.wavと言うのがあっても、MPC側にlongfil0.wavみたいに読みこまれる。すると、 longfilename.wavというサンプルを含んでいたプログラムファイルは、名前の変わってしまったlongfilename.wavを発見できなくなってしまう。サンプルファイル自体が生き残っていても、プログラムファイルの再現が出来なくなってしまうというわけ。

逆に、パソコン側から、MPCで8文字以上の名前をつけたファイルを読み込む時も、正常に読みこめず、きちんとしたコピーが行われなかったりする。どういう事かというと、8文字までの領域なら双方のファイルシステムで互換部分の領域だけれど、そこを超えた部分から、WINDOWSはWINDOWSなりの長いファイルネームの扱い方、MPCはMPCなりの、長いファイルネームの扱い方をしてしまうという事。パソコンはコピーする時に、イメージファイル毎吸い出すようなソフトでも使わなければ、通常は、勝手にファイル名を自分が認識出来る形に変えて取りこんでしまう。だから、上の例と同じように、longfilename.sndを含んだプログラムのディスクのコピーをパソコンに取りこみたくても、longfi~1.sndとかってコピーされて、それをもう一度ディスクに書きこんでMPCで読もうとしても、プログラムのサンプルのアサインは再現されない。

つまり、何が言いたいかというと、パソコンとやり取りして、バックアップしたり、MPCで使うサンプリングCD-ROMをパソコンで焼いて使ったりする為にも、普段から8文字以内のファイルネームにしておけば安心だ!って事です。

ちなみに、XL以前の2000ではパーティション分けしたZIPをWINDOWSに読ませるだけで、2つ目以降のパーティションが破壊されるという恐ろしい状態だったらしいですが、XLでは大丈夫です。でも、フォルダ使えるから結局、パーティション分ける意味も無くなったし、「念の為にパーティション分けないでやっとこう」みたいな慎重な考え方が、この手の機器を扱う時、身を助けてくれると思います。

ドライブの2台使いでフラッシュメモリー要らず

別売りのフラッシュメモリーを使えば、本体内にサンプルを貯めとく事が出来るけど、あんまり売ってないので持ってない人も多いと思う。実はフラッシュメモリー、SNDじゃなくWAVファイルで保存すると自動的に読みこんでくれなかったり、調整する為には一度本体にデータを読み込む必要があったり、8Mだったりと、探してまで使うほどのモノでもない。

それよりお勧めしたいのが、ドライブの2台使い。MPC2000XLユーザーな人は、普通、セーブの時APSファイルで保存してるはず。しかも、めんどくさくて一々サンプル毎に名前なんて付けてないでAPSとALLをセーブするだけだから、前に使った良いシンバルが欲しくてもわからなかったりするよ!?(俺だけ?)

だから、毎回使えそうな汎用性のある良い音だけ、別ドライブに貯めておけば、ZIPディスクをガチャガチャ交換しながら、前にサンプルったぶっといキックどこだっけ?この曲のフォルダのsound10だっけ?うわっ違うじゃん、ファッキュー!…なんて事を防げる。 毎回スネア変えるとかは普通だと思うけど、毎回シンバル変えるとかってあんまり無いと思う(中にはこういう曲調ならジルジャンシンバルでこういう響きのじゃなきゃダメ、みたいな拘りがある人もいると思うけど)ので、それだけ進行中の曲の保存ディスクとは別の、キット用の保存ドライブに入れておいて、起動時にフラッシュメモリーの如く読みこませる事も出来る。

起動時に読みこませる方法は、サンプルロード画面のSETUPで、Primary device:に起動時に読みこませたいドライブのデバイス、 Auto loding file type:にAPSでも割り当てておいて、APSのプログラムに毎回使うサンプルを入れて置けばOK。 ちなみに、AUTO LOADの設定は、設定した後、メインスクリーンに一度戻る事でMPC内に記憶される。 そうすれば、一度電源を切った後でも設定を記憶していて、次回電源をいれた時にそのドライブのAPSファイルを勝手に読みこんでスタンバイしてくれる。

2000XLで使えるらしい CDドライブ

NECの古いタイプ(PC-98系のやつとか)はMPCと相性が悪いらしい。
ドライブ全般的に、MACで使われてる物の方が、すんなり受け入れられるらしい。
ちなみに、CD-RWもDVDドライブも認識できるけど、出来るのはファイルの読みこみだけで、焼くのは無理。
保存はZIP、MO、HD等使いましょう。


注記:カッコ内は内部で使われているドライブ(パーツ)の型番になります。

2000XLで使えるらしい ZIP MO ドライブ等

ZIPはIOMEGAしか作ってないので、どのメーカーの物でも中身はIOMEGA製らしい。ZIPのSCSIモデルはD-sub25ピンが多いから、大抵の場合、SCSI 25ピンからハーフピッチ50ピンへ変換ケーブルが必要。 21世紀の今なら、中古のZIPドライブは100Mタイプで1000〜2000円、MOも230Mタイプなら2000〜3000円くらいで手に入れられる様子。MPCで使うドライブと、PC側のドライブの両刀使いになると、データのやり取りが出来て、PCの波形編集ソフトとかバックアップに非常に便利。

640M以上の、セクタサイズ2048のMOは、2000XLのOSがVer1.11以上じゃないと使えないから、OSのバージョンあげよう。ちなみに、OSのバージョンアップはCDドライブとかからでも出来ます。

注記:カッコ内は内部で使われているドライブ(パーツ)の型番になります。

2000XLで使えるらしい HDドライブ


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